シカマル テマリ 裏 小説

発行者: 09.03.2020

起こったことについて深く考えるなというのは無理な話だ、考えることが彼の仕事だ、でもそこに自責の念はない。 彼を彼たらしめていた道徳、そんな大袈裟なものじゃないなら例えばこだわりとか、そんなものがあっさり瓦解してしまったこと。 うっかり雪崩れ込んでしまうには、致命的ではなくとも多分にまずい相手だったこと。 それらに対する後悔は少々あるが、自己像が足下から崩れていくような厭世まがいの後悔はない。 これはシカマルの愚かな、本当に愚かな弱さと欲から生まれた、ありふれた現実で、それ以上でもそれ以下でもない。 ただ、もし慕ってくれる女だったなら、シカマルは自分を許せなかっただろう。.

氷柱 つらら の切っ先のようなテマリの鋭い視線が、 冷 ひ や 汗 あせ をかくシカマルの顔に突き刺さる。.

雷 らい 影 かげ ・ダルイは、背もたれに上体を全力で 預 あず けながら、 気 け だるそうに言った。. 何も納得していないが、シカマルはそう言った。 言わなければならなかった。 女が女であるが故に負った痛手を男が癒すことはできない、代理的に過去をあがなったところで、また別の男の景品になるだけだ。 テマリのような女ならば、なおのこと。 シカマルも馬鹿じゃない、彼の義憤に対するテマリの表情の変化ですぐにそれを悟った。 怒ったような顔もその実まったくの見せかけで、そうすることでシカマルの関心を突き放している。 シカマルが理解したふりをすることさえ、テマリは許さないだろう。.

五大国に友好的な関係が 築 きず かれてからすぐに、霧隠れは岩隠れから鉱物を、岩隠れは霧隠れから良質な水資源を受給するという経済条約を 締 てい 結 けつ していた。. 肝 かん 心 じん な一手を差すタイミングで割って入ったシカマルを、黒く輝く 瞳 ひとみ がにらんでいた。. ナルトの 螺 ら 旋 せん 丸 がん も、サスケの 千 ち 鳥 どり も、そしてシカマルの 影 かげ 縛 しば りだって、あの忍具があれば誰でも使うことができる。そうなれば、忍の個々の存在理由は失われてしまう。いや、忍自体の価値すらなくなる。. あれほど切り離して、冷静に、できるものなんだな。 シカマルは振り返ってみてそう思う、善いとか悪いとかじゃない、感想だ。 何となく、まともにものも考えられないような、原始的な行為だと思っていたから、驚いた、意外だったのだ。. NARUTO -ナルト- シカマル新伝 原作:岸本斉史 著者:矢野隆.

起こったことについて深く考えるなというのは無理な話だ、考えることが彼の仕事だ、でもそこに自責の念はない。 彼を彼たらしめていた道徳、そんな大袈裟なものじゃないなら例えばこだわりとか、そんなものがあっさり瓦解してしまったこと。 うっかり雪崩れ込んでしまうには、致命的ではなくとも多分にまずい相手だったこと。 それらに対する後悔は少々あるが、自己像が足下から崩れていくような厭世まがいの後悔はない。 これはシカマルの愚かな、本当に愚かな弱さと欲から生まれた、ありふれた現実で、それ以上でもそれ以下でもない。 ただ、もし慕ってくれる女だったなら、シカマルは自分を許せなかっただろう。.

微笑 ほほえ みながら 茶 ちや 碗 わん を差しだす。目を伏せ、視線を合わせぬテマリが器用に茶碗を受け取って、 新 あら たな飯を茶碗に盛った。. 頭の後ろで手を組みながら、ダルイが横目で黒ツチを見た。この二人と長十郎、そしてシカマルの四人は、次代の五大国を 支 ささ える忍たちで作っていた集まりで、ともに 切 せつ 磋 さ 琢 たく 磨 ま した仲である。あの時のメンバーには、シカマルの妻、テマリの姿もあった。. 虚構の育んだ安い妄想の中で、それは粗末な挿げ替え写真にさえならない。 テマリの姿をした女を組み敷くと、灯りの輪から外れるようにその顔は黒く塗り潰される。 男の胸に押し潰されて喘ぎ、身を捩って痴態を演じる女には首がない、そこへテマリの顔を貼りつければ、体液と快楽に塗れた肉体が消え失せた。. 肝 かん 心 じん な一手を差すタイミングで割って入ったシカマルを、黒く輝く 瞳 ひとみ がにらんでいた。. 終わりです。 今回はテマリのお話でしたが、途中シカマル視点が割り込んでくることがままあって、通常ばさばさ削除するものを捏ねくり回して事後談に仕立ててみました。 ので、構成めちゃくちゃですし、路面凍結並に眼が滑ることと思います。 ひとつご容赦ください。.

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テマリが扉の向こうに現れた時、シカマルは面倒だなと思った。 他の誰が訪ねてきてもそう思っただろう、部屋に上げたのは彼女だからというわけじゃない。 でも今夜ここに来るならテマリ以外にあり得ない気もした、だからシカマルは驚かなかった。. 普通、忍はひとつの属性のチャクラを身中に 宿 やど しているのだが、血継限界の者はふたつ以上の属性のチャクラを有している。そのため、常人が努力しても使用できない術を、使うことができる。. 気合を入れて 身体 からだ を起こした。頭は 明 めい 瞭 りよう だ。次の日まで残るほど酒を吞むような 忍 しのび はいない。.

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テマリはシカマルを嗤わず、教え諭しもせず、ただ身の内を話し、彼に話させ、距離を詰めて、唇で触れた。 矜持など何の盾にもならない、それほど、ひたすら肯定され、慰められ、受け入れられた。 抗い突っぱねるには、彼女の差し出す手は怜悧に正しすぎた。 あんた友人にこんなことするのか。 少しよぎったそれも、恥の上塗りだと抗う理性も、冷たく甘く細められた翠の眼に呑み込まれて消えた。. ナルトの 螺 ら 旋 せん 丸 がん も、サスケの 千 ち 鳥 どり も、そしてシカマルの 影 かげ 縛 しば りだって、あの忍具があれば誰でも使うことができる。そうなれば、忍の個々の存在理由は失われてしまう。いや、忍自体の価値すらなくなる。. どの段階でそうなったかはわからない。 つらつらと上滑りする涼やかな話し声を聞き流しながら、いつしか視界の端に存在するのはテマリではなく、よく知る女の形をした別の誰かに変わっていた。 きまりの悪さに耐えれば、認めることは簡単だ。 行動原理の不透明さを指摘し、歯牙にもかけられない皮肉で混ぜ返し、挙句はぐらかして避けたというのに、論理立てて遠ざけるどころか、頭の中で彼女は全裸で床に這いつくばらされていた。 露出の多いくせ隙のない装束姿をつぶさに観察するうち、見たこともない彼女の肢体を、まるで古くから熟知している錯覚さえ感じた。 白い喉を仰け反らせ、よこしまな刺激をねだって躊躇いもなくくねる腰、風穴を埋めるように男の性器を欲しがる様を思い浮かべ、それを愉しんでいた。 悪趣味な妄想の火種であるテマリの手前に、シカマルは他の女を見ていた。 女の肌を愛撫しながら、違う女を頭に描いている感覚だった。.

なぜともなく引き止めてしまった後、シカマルはまた浅い眠りに落ちた。 さほど時間を経ず、何か古い夢を見た気がして目覚めると、その時もテマリは眠っていなかった。 仰向けのまま眼を見開いて天井を眺める彼女の、凍りついたような横顔が気にかかったが、シカマルの視線に気づくといつもの勝気で涼やかな眼差しに戻ったので、違和感はすぐに忘れた。 そして、どちらからともなくもう一度抱き合った。.

  • 戸を開いて 敷 しき 居 い を飛び越えるシカダイを見送ってから、シカマルは腹に気合を入れて、まな板を叩く音のほうへと 歩 あゆ みを進めた。.
  • 見 み 慣 な れた天井を 眺 なが めながら、シカマルは 欠伸 あくび をした。.
  • 気合を入れて 身体 からだ を起こした。頭は 明 めい 瞭 りよう だ。次の日まで残るほど酒を吞むような 忍 しのび はいない。.
  • 雪深い異国、夜更け、古びて薄暗い宿の一室、二人きりの男女。 あまりにも陳腐な状況描写、だが、陳腐というのは結局、あちこちで実際に使い古されてきたから陳腐なのだと知っている。 そこに嵌まり込んだ自分を思う、そうすることで腹を立てたのだ。.

希望の狩人と絶望の宝石 【シカテマSS R15】

木ノ葉の軍事力は五大隠れ里のなかでも群を抜いている。その力をちらつかせれば、もっと交渉はスムーズにいくのかもしれない。しかしナルトは決してそんなことはしない。つねに誰とも対等であり、力でねじ伏せることを 厭 いと う。そういう男だからこそ、シカマルも絶対的な信頼を寄せている。. 気合を入れて 身体 からだ を起こした。頭は 明 めい 瞭 りよう だ。次の日まで残るほど酒を吞むような 忍 しのび はいない。. そこを見透かされた、恥を知ってぐろぐろと喘ぐ自尊心に気づかれ、避けられないやり方で向き合わされた。 耐え難いそれを、テマリは何もかもわかっているようだった。 あの天井の高さも、壁の厚さも、この世界の広さもとうの昔に知り、受け入れているのだ、彼女の立場を思えば、そんなものは当たり前の処世なのだ。 反吐が出るほど恥ずかしいのは、その女と同じ景色を見ていると思い込み、何ならちょっとした仲間意識さえ覚えていたことだ。 よく笑わずにいられる、この期に及んで、友人などとよく呼べる。 その衒いのなさには呆れるほどだった。.

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Koshiro 13.03.2020 13:37 答える

性懲りもなく遠退き始める意識を、肌に直接響く声が引き戻した。 シカマルは手のひらで重い瞼を揉み、ついでに額も撫で上げてから首を起こし、テーブルの辺りを見やる。 うだつの上がらぬ中年男が夜通し自棄酒を煽ったような光景だ。 「・・・・・・」 酒の瓶を取れと言われたのだろうが、肩に頭を乗せたまま動く気配がないので、渋々と印を組んだ。 部屋の隅にわだかまる闇はくすぐられて逃げる子供のように束の間ざわめき、歪に伸び縮みしながら人の手を象った。 物の具としてもっとも親しみ深い影身をこれほど扱いにくく感じるのはいつぶりか、目隠し鬼のようにベッドの梯子やらソファーやらへぶつかり、いくつか瓶を倒したりしつつ、とにかく中身の入った一本を掴み取ることに成功した。 テマリが薄目を開け、肩越しに戻ってくる影を見て笑う、目の前にぶら下げてやっても笑ったまま動かない女を、シカマルは指を解いて押し退け、毛布の中から追い出す。 ベッドの端へ転がったテマリは身軽に起き上がり、シカマルの手から瓶を受け取った。 「へろへろだな」 「寝起き」 「私は口寄せも問題なくできるぞ、試してみる?」 言い返す言葉はすぐに何通りか湧いて出たが、シカマルは無言を選んだ、賢明な男は黙るべき時そうするものだ。 横向きに寝返りを打ち、眼を瞑る、くすりと息を吹く気配の後、ぱき、瓶の蓋を開ける小気味よい音にシカマルは眼を開けた。 なめらかな曲線を描く白い背中へ、幾筋か後れ毛が垂れていた。 瓶を傾ける為に上げた二の腕と腋の窪みとの間に、乳房が丸く覗く。 瑕ひとつない陶磁器のような肌に見えるが、眼を凝らせば古い傷痕がそこここにあった。 「そろそろ服着てくれ、見てる方が寒ぃ」 頼むシカマルに、お前が脱がしたんだとテマリは笑って、もう本当に帰らなきゃまずいと浴室へ引っ込んでいった。 終わった後はよく笑うな、機嫌のよさそうなテマリを見送りながら思った。. 水影の 眉 み 間 けん に 刻 きざ まれている深い 皺 しわ を、シカマルは見逃さない。いつもと違う長十郎の言動と、表情を読み取られまいと手で顔を隠す姿に、彼の苦悩が滲んでいる。.

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